オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は8月21日、中小企業(SME)によるサイバーセキュリティ・デジタルテクノロジー部門の研究開発を支援する「Innovate to Grow」プログラムの最新ラウンドを10月に実施すると発表した。
Innovate to Growは、専門家による助言やリソースを通じてSMEの研究開発から商用化への過程を支援する、10日間の無料バーチャルプログラムである。修了後はCSIROの専門家との共同研究や、研究費助成プログラム参加への機会が得られる。
CSIROのData61部門で人間中心サイバーセキュリティ(human-centred cyber security)の主任研究者を務めるマーシー・グロブラー(Marthie Grobler)博士は「SMEは豪州の活力源であり、多くのSMEが、サイバーセキュリティの脅威を軽減して経済に好影響をもたらす可能性のある革新的なビジネスアイデアや解決策を有している」と語る。
同プログラムは10月12日より開始予定。CSIROのSMEコネクトプログラムアドバイザー(SME Connect Program Advisor)リズ・クロンプトン(Liz Crompton)氏は「サイバーセキュリティプログラムを拡大してデジタルテクノロジーも含めるようにしたことで、より多くのSMEがこの無料プログラムを活用できるだろう」と期待を語った。
CSIRO は、サイバーセキュリティとデジタルテクノロジーに焦点を当てた無料のプログラムにより、企業の研究開発知識の向上を支援している
(出典:CSIRO)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部