(出典：豪政府)

オーストラリア政府は、豪州の量子産業の成長を促進することを目的とした「量子成長センター(Centre for Quantum Growth)」プログラムの助成金への申請受付を開始した。

このプログラムでは、量子の国家拠点となる「量子成長センター」を創設する共同事業体に対し、4年間で最大1,850万豪ドルの資金を支給する。同センターは次の目的に向けた活動を担う。

• 量子エコシステム全体にわたる関係性の構築
• 研究・商用化間のギャップの橋渡し
• 業界の成長の促進
• より広いコミュニティに対する量子技術の教育
• 量子の世界リーダーとしての豪州の地位の強化

このプログラムは、量子産業の成長に向けた政府の「国家量子戦略」の一部として、2023年5月に公表された豪政府の2023/2024年度予算案の中で発表された。申請の受付は2024年1月24日まで。

公募開始を発表したエド・ヒュージック(Ed Husic)産業・科学担当相(Minister for Industry and Science)は、「豪州は数十年間にわたる研究の卓越性に基づき、世界で5番目に大きな量子関連の労働力を有する。このプログラムはアルバニージー政権の"Future Made in Australia"に向けたビジョンの一部を成す」と述べた。

(2023年12月4日付発表)

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部