オーストラリア連邦科学産業研究機構（CSIRO）は3月1日、傘下の国立AIセンター（NAIC）が、豪州国民の人工知能（AI）に関するリテラシーを高めることを目的とした無料のオンライン講座を実施することを発表した。

「人工知能入門（Introduction to Artificial Intelligence）」と題したこの講座は、ニューサウスウェールズ州の州立職業訓練学校テイフ・ニューサウスウェールズ（TAFE NSW）内の教育機関Institute of Applied Technology Digital（IATD）による「マイクロスキル（microskill）コース」の1つとして提供される。

コースではAIリテラシーをこれから身に着けたいと考える人々を対象とした基礎的な解説を提供する。仕事でのスキルアップを目指す人やAI分野のキャリアを開始したい人に最適な内容となる。

取り扱う主なトピックは以下の通り。

• AIとは
• よく使用されるAI用語
• AIの使用における課題とリスク
• よくある誤解
• 実世界でのAIの利用
• 豪州のAI導入事例
• AIでのキャリアを開始する人への業界専門家からの助言

多くの中小企業（SME）はAI導入に苦戦している。NAICのステラ・ソーラー（Stela Solar）所長は、このコースはAIへの理解を構築したい経営者に最適であるとして、「（SME経営者が）この革新的な技術の使い方を学び、経営やサービス、市場競争力の強化を図るための機会となる」と語った。

NAICのステラ・ソーラー（Stela Solar）所長
（出典：CSIRO）

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部