2024年04月
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豪スタートアップ支援プログラム、自律型農業プラットフォーム開発 «動画あり»

豪クイーンズランド州を拠点とする企業スワームファーム・ロボティクス(SwarmFarm Robotics、以下「スワームファーム社」)が、豪政府のスタートアップ支援プログラムを利用して、最先端のロボット技術と農法を用いた自律型(autonomous)農業プラットフォームを開発している。3月22日付発表。

この技術は農業部門の効率性向上や、以下の目的の達成を支援する。

  • 気候変動により生じる問題の相殺
  • 作物が動物や虫から被害を受ける可能性の低減
  • 農薬散布時の飛散(agricultural spray drift)による環境への影響の軽減
  • 除草剤使用量の削減と持続可能性の向上

スワームファーム社は豪産業・科学・資源省(Department of Industry, Science and Resources)の2つのプログラムから支援を受けている。

  • Early Stage Venture Capital Limited Partnership(ESVCP):アーリーステージのベンチャーキャピタル投資を支援する。スワームファーム社はこの制度の下でベンチャーキャピタル会社タネイシャス・ベンチャーズ(Tenacious Ventures)から出資を受けている。
  • Business Research and Innovation Initiative(BRII):スタートアップ・中小企業(SME)によるイノベーションを支援する。スワームファーム社は農薬散布時の飛散に対する解決策の実現可能性(feasibility)検証と概念実証(Proof of Concept)に対し、約110万豪ドルの助成金を支給されている。

これらの支援はスワームファーム社に製品のさらなる開発・商用化に必要な資源や支援を提供し、人員の拡充や市場機会の創出、企業や研究機関との連携を後押ししている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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