2024年05月
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中小企業のイノベーション促進に2,000万豪ドルを投資 豪CSIRO

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、中小企業(SME)の成長を促すための研究開発(R&D)機会の提供に2,000万豪ドルを投資すると発表した。4月3日付け。

この資金はCSIROのSME Connectチームを通じて、およそ750社のSMEの支援に利用できると見込まれている。支援の内容は研究プロジェクトを主導するスタートアップやSMEへのファシリテーション、トレーニング、企業と同額を拠出する助成金(dollar-matched funding)など多岐にわたる。同チームの旗艦プログラムの1つ「CSIRO Kick-Start」では、2017年の開始以来280件を超える企業主導のR&Dプロジェクトを支援している。

ゴテラ社のBiological Servicesのモジュラーインフラストラクチャー(MIB)は、昆虫とロボットの力を活用して、食品廃棄物を再生的にリサイクルする
(出典:CSIRO)

SME Connectチームを率いるサイモン・ハンソン(Simon Hanson)氏は、「今回の資金投入により、業界と研究部門を橋渡しするためのイニシアティブを推進し、企業と学術界の意味ある連携を発展させることが可能になる」と語った。

また、Kick-Startプログラムの下で昆虫を用いた革新的な廃棄物管理システムを開発したスタートアップ企業「ゴテラ(Goterra)」の設立者オリンピア・ヤーガー(Olympia Yarger)氏は、「Kick-Startプログラムは、複雑な課題に対処する世界レベルの研究能力を提供してくれるだけでなく、ビジネス機会の探索や代替技術の発展も支援してくれる一流の科学者と我々をつなげてくれた」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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