オーストラリアのウーロンゴン大学(UOW)は5月9日、James Martin Institute for Public Policy(JMI)とのパートナーシップを開始することを発表した。

JMIは政府と大学の共同事業として2021年に設立された独立系・無党派の政策研究所である。このパートナーシップは両者の連携を通じた政策イノベーションやインパクトある研究成果の実現に向けた重要なステップとなる。

これを記念して同大学のキャンパスで5月10日に開催されるイベントには、UOW総長(Vice-Chancellor and President)のパトリシア・M・デビッドソン教授、ニューサウスウェールズ(NSW)州政府の保健大臣、地方保健大臣、イラワラ・サウスコースト大臣のライヤン・パーク(Ryan Park)氏ら閣僚、JMIのCEOリビー・ハケット(Libby Hackett)氏が出席する。

このパートナーシップについてデビッドソン教授は、「JMIとの連携により、UOWは政府や他の大学と連携してより大きな規模で影響をもたらし、複雑で緊急性の高いさまざまな政府の優先事項に対し本学の専門家の支援を提供することができる」と述べた。

また、パーク大臣は同大学があるNSW州イラワラ地域に対するこのパートナーシップの意義を強調し、「住宅や再生可能エネルギーの発展からインフラ・輸送システムの強化まで、UOWとJMIの協力はより広範囲のイラワラ地域に大きな影響をもたらす」と語った。

ハケット氏は「人々の生活に良い影響をもたらすことを目的とした政府との共同プロジェクトで、UOWの専門家と意義ある連携を行えることを楽しみにしている」と期待を寄せた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部