オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は5月15日、人工知能(AI)をはじめとする最先端の科学がスポーツにもたらしている変化をまとめ、同機構のスポーツ科学への取り組みを紹介した。
アスリートのデジタルツインはパフォーマンス評価とテクニック改善を可能にする
(出典:CSIRO)
豪州のアスリートがオリンピック・パラリンピックに向け準備する一方で、スポーツ科学者らは、AIや量子センシングを駆使して、スポーツのパフォーマンスを高めるためのさまざまな技術を開発している。主な技術には以下のようなものがある。
スポーツでのAI利用やアスリートの健康データの収集に関しては倫理面での懸念も高まっている。オーストラリア・スポーツコミッション(Australian Sports Commission)らは、アスリートデータの使用におけるプライバシー・安全性・サイバーセキュリティ対策を含む、スポーツでのテクノロジー利用に関する基本方針や安全措置の策定に取り組んでいる。
CSIROは大学院生の研修を助成する「Next Generation Graduates Program」にスポーツに特化したプログラムを設け、次世代のスポーツ科学人材の育成に取り組んでいる。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部