2024年07月
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タンパク質の生産拡大に向けたイノベーションを紹介 豪CSIRO

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、5月28日と29日に同機構が開催したイベント「Protein Futures」の内容から、豪州のタンパク質業界における最新の知見を紹介した。

(出典:CSIRO)

世界人口の増加に伴い増え続けるタンパク質の需要を満たすため、多様なタンパク質源や持続可能な生産方法の開発が必要とされている。「Protein Futures」は、タンパク質・食品業界のイノベーターらを招き、タンパク質の生産拡大に向けた機会や課題を議論する場を提供した。

CSIROはこのイベントに参加した企業の中から、以下を紹介している(全て豪州企業)。

  • グレインストーン(Grainstone):ビール製造で発生する麦芽粕に豊富なタンパク質や栄養成分が含まれていることに着目し、小麦粉のように使える粉末や濃縮タンパク質食品へとアップサイクルしている。
  • バウ(Vow):ウズラの細胞を用いた培養肉製品を開発し、豪州企業として初めて、シンガポールで培養肉の販売許可を取得した。
  • コルドロン(Cauldron):精密発酵技術を用いた新たなタンパク質の商用化に向け、大規模な生産施設の建設を計画している。

また、タンパク質生産における以下のような課題やCSIROの活動も紹介している。

  • CSIROの「Future Protein Mission」では、従来のタンパク質の「代替」から「補完」へと焦点を移しつつある。
  • CSIROが作成した「国家タンパク質ロードマップ(National Protein Roadmap)」によると、豪州のタンパク質産業には130億豪ドルの市場機会がある。
  • タンパク質の生産拡大に向けた主な課題および機会には、新たなタンパク質製品の量産用設備や製造施設の開発がある。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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