ニュージーランド政府のビジネス・イノベーション・雇用省(MBIE)は7月24日、ニュージーランド・オーストラリア(豪州)共同の宇宙研究4件に助成金を給付することを決定し、さらに地球観測(Earth observation)を焦点とする共同研究4件を新たに公募すると発表した。

これらの助成はMBIEと豪州の宇宙研究機関SmartSat Cooperative Research Centreが2024年1月に締結した協定に基づくものであり、重要な産業や異常気象対策といった共通の課題への対応に取り組む二国間共同プロジェクトを対象とする。

今回選出された4件のプロジェクトは、地球観測、宇宙状況把握(space situational awareness)、光通信などの研究に取り組む。

MBIEはさらに、SmartSat Cooperative Research Centreとニュージーランドの研究機関による地球観測に関する共同研究を公募し、4件を選出して助成金を提供する。

これらの助成対象に選出された研究チームは最初に6カ月間の実行可能性調査を行い、この調査の完了後、より長期の研究に対する助成金の給付が検討される。

これらのプロジェクトには、国際共同プロジェクトの支援を目的としたニュージーランド政府の投資ファンド「Catalyst Fund」から、ニュージーランド側の研究機関に対する助成金として最大600万ニュージーランドドルの資金が配分されている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部