2024年08月
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マオリ組織主導の研究、助成対象3プロジェクトを選出 ニュージーランドMBIE

ニュージーランド政府のビジネス・イノベーション・雇用省(MBIE)は7月25日、マオリ主導の研究に対する1回限りの助成プログラム「He tipu ka huaファンド」への申請者の中から、実施計画の作成に進む3つの組織を選出したことを発表した。

このプログラムは、マオリ組織が主導し、マオリのコミュニティが直面する課題や機会に取り組む研究を助成対象とする。今回選出された3組織はそれぞれ30万ニュージーランドルの助成を受け、今後6カ月にわたって、具体的な研究の概要を記載した実施計画を作成する。

選出された組織とプロジェクトの焦点は以下の通り。

  • 「Te Puna Ora o Mātaatua Charitable Trust」:rongoā(マオリの伝統医療)について、臨床・非臨床での利用方法を含めた知識を深める。
  • 「Tū Tama Wāhine O Taranaki Incorporated」:Taranaki地方全体の研究者をつなぐ団体を設立し、同地方のマオリコミュニティが認識する課題に基づき優先度の高い研究に取り組む。
  • 「The Waikato-Tainui College for Research and Development」:砂採取、気候変動、環境破壊がKāwhia地域とAotea地域のコミュニティに及ぼす影響を調査する。

実施計画の作成後、これらの組織は独立評価パネルへの発表を行う。助成金の給付が決定された場合、研究の実施に対し、5年間にわたって年間最大200万ニュージーランドルが提供される予定である。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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