オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は7月29日、食品業界のイノベーションに取り組む中小企業(SME)を対象とした10週間の無料オンライン学習プログラム「Innovate to Grow: Food Innovation」の応募受付を開始したと発表した。

(出典：CSIRO)

同プログラムでは、経験豊富な研究者らが、技術やビジネスに関する課題の検討や研究開発(R&D)機会の探索、R&Dアイデアを実行するための具体的なビジネス計画や資金計画の作成に関する知識や助言を提供する。

CSIROで農業・食品担当デピュティ・ディレクター・インパクト(Deputy Director Impact)を務めるミシェル・コルグレイブ(Michelle Colgrave)博士は、「増加する人口や変動する気候、進化する消費者の選好に対応するため、将来にわたって持続可能で多様な食品や飲料を開発する必要性が高まっている。SMEはサプライチェーン全体のイノベーションの推進と持続可能な成果の達成を通じて、その重要な一部を担うこととなる」と語った。

同プログラムは、以下の分野の研究開発に取り組むSMEを対象とする。

• 飲料製造
• 食品生産
• 伝統的タンパク質と補完的タンパク質
• 精密発酵を含むバイオマニュファクチャリング
• 持続可能な加工
• 価値付加プロセス
• その他

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部