オーストラリアの国立AIセンター(NAIC)は7月24日、AIソリューションの開発と商用化を支援する競争形式プログラム「AI Sprint」が終了し、受賞者が決定したことを発表した。
(出典:豪政府)
同プログラムは豪州のAI産業の発展を目的として、NAICと豪州最大のイノベーションコミュニティであるストーン・アンド・チョーク(Stone & Chalk)、グーグル・クラウド(Google Cloud)が共同で開催したもので、今回が第1回であった。
第1段階にはサプライチェーンやガバナンス、生活費、健康と環境、人材に関する国家的課題の解決を目的としたAIソリューションの実用最小限の製品(MVP)を開発したスタートアップや起業家が参加し、そのうち190社が試作品を開発する第2段階へと進んだ。業界関係者への試作品の発表の結果、革新的で責任ある競争力の高いAIビジネスを市場で規模拡大する能力が最も明確な企業として、以下の3社が選ばれた。各社が開発したソリューションの概要は以下の通り。
優勝者のドラゴンフライ・シンキング社には最大30万豪ドル相当、カインドシップ社とエンパセティックAI社には最大10万豪ドル相当の研究開発資金が授与される。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部