2024年10月
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東南アジアでの結核や薬剤耐性、獣医疫学に関する取り組みを公表 豪シドニー大学

オーストラリア・シドニー大学(University of Sydney)の研究者らは、9月4~5日にベトナムのハノイで同大学のベトナム研究所(University of Sydney Vietnam Institute)が主催したフォーラムで、ベトナムおよび東南アジアのパートナーとともに取り組んでいる公衆衛生に関する2つの重要なプロジェクトについて発表した。

(出典:シドニー大学)

この2日間のフォーラムには、ベトナム保健省(Vietnam Ministry of Health)、豪外務貿易省(DFAT)、世界保健機関ベトナム事務所(WHO Vietnam)、国連食糧農業機関ベトナム事務所(FAO Vietnam)、シドニー大学東南アジアセンター(SSEAC)、シドニー大学感染症研究所(Sydney ID)、ベトナムの病院・大学等の諸機関から代表者が出席した。

2件のプロジェクトの概要は以下の通り。

  • 健康イノベーションおよび強靭なエコシステムに向けたシドニー・アジア太平洋パートナーシップ(Sydney Asia-Pacific Partnership for Health Innovations and Resilient Ecosystems:SAPPHIRE)ベトナム・カンボジアプログラム:地域社会や医療機関と連携して、結核の発見と予防、(健康・農業における)薬剤耐性、慢性肺疾患に重点を置いたエビデンスに基づく公衆衛生介入プログラムを拡大する。
  • アジア太平洋獣医疫学者(Asia-Pacific Consortium of Veterinary Epidemiologists:APCOVE)プログラム:新興人獣共通感染症が公衆衛生上の問題となる前に感染源を特定できる動物疾病調査専門家(animal disease detectives)の育成を目指し、アジア太平洋地域の8カ国で、獣医や動物飼養者へのトレーニングプログラムを提供している。

上記のプログラムはいずれも豪州政府から助成を受けている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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