オーストラリアのモナシュ大学(Monash University)とインド鉄道省傘下の大学ガティ・シャクティ・ヴィシュワヴィディヤラヤ(GSV)は、インド・ニューデリーのオーストラリア高等弁務官事務所(Australian High Commission in New Delhi)で、鉄道に関する研究・教育活動における協力に向けた了解覚書(MoU)に署名した。モナシュ大学が9月17付けで発表した。
このMoUは、モナシュ大学の研究機関Institute of Railway Technology(IRT)を通じて、両機関が、鉄道工学における研究や教育を開発し、協力することを約束するものである。両機関は今後、先進的な鉄道技術工学を焦点とする共同研究所の設立とともに、両者の相互利益や豪州・インド両国の鉄道システムの発展につながる産業プロジェクトにおける協力の機会を探索する。
モナシュ大学の副学長(国際担当)兼シニアバイスプレジデント(Deputy Vice-Chancellor (International) and Senior Vice-President)を務めるクレイグ・ジェフリー(Craig Jeffrey)教授は、「インドで最初の運輸・物流部門の大学であるGSVとモナシュ大学が提携できることを嬉しく思う。今回のIRTとGSVの新たなパートナーシップは、インド工科大学ボンベイ校(IITB)とのIITB-モナシュ・リサーチアカデミー(IITB-Monash Research Academy)におけるパートナーシップを基礎とする、モナシュ大学のインドとの関係をさらに拡大するものである」と述べた。
GSVの副学長(Vice-Chancellor)マノジ・チョードリー(Manoj Choudhary)教授は「GSVは産業主導・イノベーション主導の大学であり、国家の発展に大きな影響を与える使命を持っている。世界への影響に向けて主要機関や産業界と連携する研究集約型の大学であるモナシュ大学と我々は多くの共通点を持つ」と述べた。
IRTは鉄道線路・車両の研究における豪州でトップレベルの研究機関であり、世界160以上の鉄道事業者と700件以上の共同プロジェクトを実施している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部