2024年11月
トップ  > 大洋州科学技術ニュース> 2024年11月

石油・ガス資源の活用に向けて国家鉱物法を改正へ ニュージーランド

ニュージーランド政府は、ガスの安全保障に関する課題に対応し、天然資源がもたらす経済機会を有効に活用するため、1991年に制定された国家鉱物法(Crown Minerals Act 1991)の改正を提案している。改正内容には以下が含まれる。

  • 2018年に制定された陸上タラナキ(onshore Taranaki)以外での石油・ガスの新規探査の禁止を解除する。
  • 2018年に制定された石油・ガス開発を目的とするタラナキ自然保護区への立ち入り制限を一部解除する。
  • 石油・ガス生産設備の撤去(decommissioning)に関する要件を、国際的なベストプラクティスに合わせ、規制上の負担とリスクのより良いバランスを実現できるように変更する。
  • 産業界や世界の投資家に対してニュージーランドが「ビジネスに開放されている(open for business)」ことを示すための変更を行う。
  • 小規模・非商業的な金採掘活動をより容易に行えるようにするため、鉱物の採掘許可に関する新たなカテゴリー(Tier)を導入する。
  • 規制に関する業務を効率化するための実務的な変更(用語の統一など)を行う。

この改正法案は2024年中に提出され、その後特別委員会による審査(Select Committee process)期間中に国民の意見聴取が予定されている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る