ニュージーランド政府科学・イノベーション・技術担当相および政府デジタル化担当相(Minister of Science, Innovation and Technology, and for Digitising Government)のジュディス・コリンズ(Judith Collins)氏は10月23日、2023年11月に英国主催の「AI安全サミット」で採択された「ブレッチリー宣言」にニュージーランドが参加することを発表した。
コリンズ氏は、「ブレッチリー宣言は、社会および経済に対するAIの潜在力を確認した、重要な国際合意である。我々が5月に署名した『安全、革新的で包摂的なAIの発展のためのソウル閣僚声明』と、ブレッチリー宣言、および経済協力開発機構(OECD)の『AI原則』に基づき確定された政府のAIへのアプローチを合わせることで、AIの責任ある使用を重視する我々の姿勢が確固たるものになる」と述べた。
ニュージーランド政府の科学・イノベーション・技術担当省は、政策変更を焦点とする省庁横断的な初期活動計画(initial cross-portfolio)を既に策定している。一方、内務庁の政府最高デジタル責任者(Department of Internal Affairs' Government Chief Digital Officer)は、政府機関による効率化およびサービス提供の改善に向けたAIの安全な使用を探索する取り組みを主導する。
また、コリンズ氏は「政府は来年、ニュージーランド国民によりよい成果をもたらすAIの使用推進に向けた国家的なAI戦略について正式に協議する。進行中の全ての取り組みが、全国民の利益となる生産性向上・イノベーション・ニュージーランドの経済発展に向けたAIへの一貫性のあるアプローチの形成につながると確信している」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部