オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は10月25日、同機構と欧州委員会(European Commission)、オーストラリア教育省(Department of Education)が共催する「研究基盤に関する国際会議(International Conference on Research Infrastructures: ICRI 2024)」が、12月3~5日に豪ブリスベンで開催されることを発表した。
(出典:CSIRO)
研究基盤に関する世界最大級の会議であるこのイベントは世界各国から参加する90名の専門家による20以上のセッションで構成され、気候変動や食料の持続可能性、宇宙の解明といった地球規模の複雑な課題への対応における研究基盤の重要な役割を探索する。
セッションのテーマにはパンデミックへの備え、今後30年における気候変動に対する研究基盤の対応、気候変動に応じた作物管理システムの開発、大規模施設の役割と将来の利用等が含まれる。また、先住民族の知識をテーマに、先住民族コミュニティとの協力関係の構築方法を議論するセッションが今回のICRIで初めて設けられているほか、2050年までに世界で必要とされる研究基盤のアイデアに関する若手科学者のピッチセッションも開催される。
オーストラリア教育省の研究政策・プログラム担当次官補(Assistant Secretary of Research Policy and Programs)クレア・セインズベリー(Claire Sainsbury)氏は、「この会議は豪州の研究基盤と、それを支える全国共同研究基盤戦略(National Collaborative Research Infrastructure Strategy)モデルを紹介する機会にもなる」と述べている。
なお、ICRI 2024は、オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド型で開催される。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部