オーストラリアのモナシュ大学(Monash University)は、同大学の副学長兼プレジデント(Vice-Chancellor and President)であるシャロン・ピカリング(Sharon Pickering)氏が、豪外相(Minister for Foreign Affairs)ペニー・ウォン(Penny Wong)氏より、ASEAN・オーストラリアセンター(ASEAN-Australia Centre)の初代理事会のメンバーに指名されたと発表した。
同センターは、3月に開催されたASEAN・オーストラリア特別首脳会議においてアンソニー・アルバニージー(Anthony Albanese)首相が設立を発表し、キャンベラを拠点として7月に活動を開始した。豪州と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国10か国との関係構築の拠点として、人と人とのつながりの強化や新興リーダーの支援、ビジネスにおける関与の促進、豪州の貿易・投資上のつながりの強化などの活動を行うことを目的としている。
モナシュ大学は豪州でも特に国際性に富んだ大学であり、マレーシアとインドネシアにキャンパスを持ち、中国とインドにも現地の大学との連携研究機関(モナシュ・東南大学蘇州連合研究院(Monash Suzhou)およびモナシュ-IITBリサーチ・アカデミー(Monash-IITB Research Academy)を設置している。
ピカリング氏は「グローバルなつながりを持つ機関として、モナシュ大学は、協力、イノベーション、文化間の理解や交流を促進し、教育や研究に関する豪州や世界の利益に積極的に貢献していく」と語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部