豪モナシュ大学ビジネススクール(Monash Business School)は11月14日、豪州がクリーンエネルギー目標を達成できるかどうかは大規模な蓄電システムにかかっているとの見解を述べた報告書『The storage imperative: Powering Australia's clean energy transition』を発表した。
豪州は、2030年までに43%の排出削減、2030年までに再エネ比率82%、2050年までに排出量ネットゼロという野心的なクリーンエネルギー目標を掲げている。この報告書は、これらの目標は蓄電システムなしには達成不可能であるが、豪州における現在の電力取引の方法やこれを支える金融商品は、間欠性エネルギーや蓄電システムを取り扱うには不十分であると指摘している。
この報告書では、他の市場で既に行われている改革を取り入れた、さまざまな政策面での推奨事項や、政策立案者、市場運営者、業界関係者に向けた改革案を提示している。具体的には以下のような方法を提案している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部