(出典:豪政府)
豪産業・科学・資源省(Department of Industry, Science and Resources)は、豪州の研究開発(R&D)システムを政府の優先事項と調和させ、成果を向上することを目的としたR&Dシステムの戦略的調査を開始すると発表した。
強力なR&Dシステムは、豪州政府が掲げる「Future Made in Australia」計画とネットゼロへの移行における重要な要素である。豪州の科学・研究は世界有数の水準にある一方で、R&D集約度(R&D intensity)は低下しており、R&Dへの企業投資は多くの経済協力開発機構(OECD)加盟国と比較して大幅に少ない。R&Dへの投資を増やすことは、豪州のイノベーションを支援し、長期的な生産性や強靭性、繫栄を確保することにつながる。
今回の調査で、政府は以下を行うための方法を探索する。
今回の調査は、科学、イノベーション、産業、R&Dなどの幅広い分野で豊富な経験と知識を持つ、政府が指名した4名の専門家から成る専門家パネルが主導する。これらの専門家らは産業・政府・研究部門と幅広く協議し、R&Dやイノベーションに関する政府の最近の調査も考慮に入れ、エビデンスに基づく助言を政府に提供する。
専門家パネルは調査の結果を2025年12月31日までに政府に提出する。
(2024年12月2日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部