2025年01月
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イノベーションリーダーズサミットに33社参加、日本と連携促進 豪政府

オーストラリア産業・科学・資源省(Department of Industry, Science and Resources)は、12月2~5日に東京で開催されたアジア最大規模のイノベーション・スタートアップ展示会「イノベーションリーダーズサミット(Innovation Leaders Summit:ILS)」に、豪州から過去最多の33社が参加したことを伝えた。

(出典:豪政府)

このイベントは、世界のスタートアップと日本の大手企業・ベンチャーキャピタル(VC)企業のマッチングや革新的技術の展示、産学連携の促進を目的としている。

今回参加した豪州企業には以下が含まれる。

  • クオンタム・ブリリアンス(Quantum Brilliance):室温で動作する小型・軽量・低消費電力の量子コンピューターを開発する。
  • ミリオタ(Myriota):地上センサーからの非常に微弱な信号を衛星で捕捉する技術により、センサー技術を地上のどこからでも手頃なコストで遠隔使用することを可能にする。
  • ノバリス(Novalith):二酸化炭素を使用して、環境に負荷をかけずにバッテリー用の高純度リチウムを製造する技術を開発する。
  • v2フード(v2food):より味の良い植物性代替肉の開発を通じて食料システムを変革することを目指す。
  • アッド・ライフ・テクノロジーズ(Add-life Technologies):脳卒中やパーキンソン病により脳に損傷を受けた患者を対象に、仮想現実(VR)を活用して移動能力のリハビリテーションを支援する。

豪州は2019年よりILSに参加している。産業・科学・資源省は、豪州のスタートアップ・テクノロジー部門による日本のパートナーとの連携や需要開拓を支援するため、州・特別地域機関、在日オーストラリア大使館、オーストラリア貿易投資促進庁(オーストレード)と連携してこの取り組みを主導している。

今回豪州チームは、日本の大手企業やVCにスタートアップがピッチを行う特別セッションも開催した。

(2024年12月11日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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