2025年01月
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e-ASIA共同研究プログラム助成獲得、日タイと共同研究 ニュージーランド

ニュージーランドビジネス・イノベーション・雇用省(MBIE)は、ニュージーランド、日本、タイの研究者による2件の国際共同研究が、e-ASIA共同研究プログラム(e-ASIA Joint Research Programme)の代替エネルギー分野の助成対象に選出されたことを発表した。

同プログラムは東南アジアを中心とする地域における国際共同研究の強化を目的とした、東アジアサミット(EAS)参加国の公的ファンディング機関による共同プログラムである。研究課題は分野ごとに公募される。

上記2件のプロジェクトの概要は以下の通り。

  • ニュージーランド地質核科学研究所(GNS Science)とニュージーランドの国有企業サイオン(Scion)と日本・タイのパートナーによる「効率的な水素生産に向けた触媒と廃棄物バイオマスの表面工学」:林業廃棄物などの生物系廃棄物を用いて、エネルギー源として利用できる価値ある化学物質や水素ガスを生産する方法を開発する。
  • ビクトリア大学ウェリントン(Victoria University of Wellington)の研究機関MacDiarmid Instituteの研究者と日本・タイのパートナーによる「次世代の有機太陽電池デバイスのバーチャルスクリーニングのためのインタフェースマテリアルズインフォマティクスプラットフォーム」:太陽電池材料の組み合わせの実世界での性能を予測することで、新材料やデバイス構造の探索に要する時間やコストを大幅に削減できる計算プラットフォームを構築する。

MBIEは国際共同研究を支援するファンド「Catalyst Fund」を通じて、2025年前半からの開始に向け、各プロジェクトに3年間で40万ニュージーランドドルの資金を提供する。

(2024年12月16日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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