2025年01月
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国内の主要な資源・エネルギープロジェクトに関する年次報告書を発表 豪政府

オーストラリア産業・科学・資源省(Department of Industry, Science and Resources)は、豪州の主要な資源・エネルギープロジェクトをまとめた年次報告書「Resources and energy major projects(REMP)」の最新(2024年)版を発表したことを伝えた。

全体として、2024年、豪州の資源・エネルギー関連の投資は成長し、多様化した。同報告書によると、豪州の主要な資源・エネルギープロジェクトの件数は2024年10月31日時点で455件と2023年の421件より増加し、新たなエネルギー分野や従来の分野に幅広く分布している。

今回のREMPで報告された内容には以下が含まれる。

  • 計21件の主要プロジェクト(100億豪ドル相当)が2024年に完了した。
  • 石油・ガスプロジェクトは引き続き、確約されたプロジェクトのうち最大の割合を占めており、計380億豪ドル相当であった。
  • 重要鉱物プロジェクトは、困難な市場状況にもかかわらず、引き続き豪州の主要プロジェクトリストの重要な部分を占めている。2024年の主要プロジェクトリストに含まれる初期・後期両段階のプロジェクトの約4分の1が重要鉱物プロジェクトであり、後期段階プロジェクトに対して提案された投資額は計200億豪ドルであった。
  • 金プロジェクトは世界的な金価格上昇を追い風に好調を保っている。
  • 鉄鉱石プロジェクトは2024年、比較的安定した状態を保ち、数件のグリーンスチール・グリーン鉄プロジェクトが新たに開始された。
  • インフラプロジェクトは継続して豪州の資源・エネルギー産業の発展に貢献しており、2024年に確約されたプロジェクトは計30億豪ドル相当であった。

豪州の主要資源・エネルギープロジェクトの確約済み(committed)・完了分(completed)の金額
(出典:いずれも豪政府)

(2024年12月20日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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