オーストラリアのウーロンゴン大学(UOW)は2月6日、東南アジア諸国の大使・総領事らと、同大学があるニューサウスウェールズ(NSW)州イラワラ地域と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国との貿易上のつながりの強化に関するラウンドテーブル会議を開催した。
この会議には、タイ、カンボジア、フィリピン、ベトナム、東ティモールの大使、インドネシア、マレーシア、ブルネイ・ダルサラームの外交代表、NSW州政府の関連分野の大臣らが出席した。
同大学はマレーシアにキャンパス(UOW Malaysia)を置き、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナムとの間で教育や研究、留学に関する56の国際パートナーシップを締結するなど、東南アジアの主要な教育パートナーとしての地位を確立している。
同大学のスー・ベネット(Sue Bennett)暫定副学長代理(学術・学生生活担当)上席教授(Deputy Vice-Chancellor (Academic and Student Life) Senior Professor)は、今回の会議は東南アジアとの関係の深化に向けた同大学の強い意志を示すものであると述べ、さらに、「本学とASEAN諸国との連携は、海洋政策や持続可能な開発を含む主要な分野において2400を超える研究成果を生み出し、地域のイノベーションを促進し、世界的な共通の課題への対応に役立っている」と述べた。
NSW州政府のライアン・パーク(Ryan Park)イラワラおよびサウス・コースト担当大臣(Minister for the Illawarra and the South Coast)は「イラワラには大きな輸出潜在力を持つ革新的な事業があり、東南アジアは成長に向けた絶好の機会を提示している。NSW政府はウーロンゴンの事業が世界で競合し、成功できるよう全面的にサポートする」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部