2025年03月
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パリで開催されたAIアクションサミットの共同声明に署名 豪政府

(出典:豪政府)

豪州政府は2月14日、フランス・パリで2月10日と11日に開催された「AIアクションサミット」で発表された「人と地球のための包摂的で持続可能なAIに関する宣言」に豪州が署名したことを伝えた。

この宣言には90以上の国々が署名した。この宣言は、次のようなAIを実現するためのAIガバナンスの確立に向けた、多様な利害関係者が参加する(multi-stakeholder)包摂的なアプローチの必要性を再確認している。

  • 人権を基盤とする
  • 人間中心
  • 倫理的
  • 安全
  • セキュリティが確保されている
  • 信頼できる

豪州は運営委員会および各種作業部会に参加したほか、以下のような幅広い活動を通じてサミットに協力した。

  • 知識交換、能力構築、対話のための自主的な枠組み「職場におけるAI観測所のネットワーク(Network of AI Observatories on Work)」への参加
  • 制度的な取り組みの改善に焦点を当てた「AIへの信頼(Trust in AI)」トラックへの協力
  • マレーシア政府と共同での、両国を含む地域の安全で責任あるAIに関するサイドイベントの司会進行
  • 「ジェンダーに基づくオンラインの嫌がらせ・誹謗中傷に対する行動に向けたグローバルパートナーシップ(Global Partnership for Action on Gender-Based Online Harassment and Abuse)」への参加
  • 国立AIセンター(National AI Centre)を通じた「AIリーダーシップサミット」の開催(2024年10月)

サミットの開催期間中、豪州は、「AIセーフティ・インスティテュートの国際ネットワーク(International Network of AI Safety Institutes)」の第2回会議にも出席した。豪州は、日本、米国、欧州連合(EU)などと共にこのネットワークに創設時から参加している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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