オーストラリア政府は7月17日、資源分野の生産性向上戦略協議を目的に、業界関係者と2件のラウンドテーブル会議を開催したと発表した。

この会議は、アルバニージー政権が推進する経済改革の一環として、西オーストラリア州パースで開催された。今回得られた業界の知見は、8月にキャンベラで予定されている国家経済改革ラウンドテーブルに反映される予定である。

マデレーン・キング(Madeleine King) 資源相兼北部オーストラリア担当相は「資源産業は、長年にわたりイノベーションと生産性の向上に取り組み、オーストラリアを世界有数の資源供給国へと押し上げてきました。資源産業は国内で最も生産性の高い分野の一つです。この分野からの知見は、国家の生産性に関する重要な議論に資するものです」と述べた。

今回の協議では、主要資源企業の幹部に加え、重要鉱物およびレアアースの採掘・加工に携わる関係者を招いた第2回会合も開催された。同相は「重要鉱物分野は、事業拡大や投資確保において特有の課題に直面しています」と指摘し、「政府としては『Future Made in Australia』アジェンダの中核であるこの分野が、新たな機会を確実に活かせるよう支援していきます」と語った。

オーストラリア政府は今後数週間以内に、西オーストラリア州の労働組合幹部や北部オーストラリアの主要関係者とも引き続き意見交換を行う予定である。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部