2025年08月
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湿地の保護に225万豪ドル投資、健全性や回復力を継続支援 豪政府

オーストラリア政府は7月24日、アルバニージー政権が、データ収集の改善や情報共有、関係者との連携支援を通じて、地域の貴重な湿地の保護と保全に225万豪ドルを投資することを明らかにした。

湿地は、環境や社会、経済のあらゆる面で重要な役割を果たしている。湿地に関する知識の深化や情報へのアクセス向上を通じて、湿地の健全性や回復力を継続的に支援することが不可欠である。オーストラリアは、湿地への投資を通じて、以下の支援を行う。

  • オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)に130万豪ドルを拠出し、ラムサール条約湿地ハブを設立する。これにより、国際的に重要な湿地の監視と保護のための科学的知見を確保する。
  • オーストラリア地質調査所に50万豪ドルを拠出し、オーストラリアの湿地の現状に関する情報を収集・共有するため、ナショナル・ウェットランド・インベントリを作成する。
  • 太平洋地域に25万豪ドルを拠出し、湿地条約への参加と実施を支援し、交渉を通じて地域の成果を促進する。
  • 国際湿地保全連合に20万豪ドルを拠出し、水鳥に関する重要な情報源である世界水鳥個体数推定 データベースの更新を支援する。

オーストラリアは、ノーザンテリトリーのカカドゥ国立公園からニューサウスウェールズ州のマッコーリー湿地まで、総面積が830万ヘクタールを超える67のラムサール条約湿地がある。オーストラリアの湿地の多くは、生物多様性や絶滅危惧種への重要性、独自の生態系により、ラムサール条約に基づいた国際的に重要な湿地として認められている。

マレイ・ワット(Murray Watt) 環境・水資源相は、「湿地は、海岸浸食から私たちを守り、洪水の影響を軽減し、汚染物質を吸収し、水を浄化します。湿地は何千年にもわたって管理してきた先住民にとって、極めて重要なものです。湿地への投資は、これまで以上に多くの情報を収集・共有し、私たちをはじめとする関係者がこれらの貴重な場所を長期的に管理する上で役立ちます」と強調した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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