2026年08月
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マイクロ・ナノプラスチックと一部PFASを磁性吸着材で迅速除去 豪RMIT

オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)は7月23日、RMITの研究者らが、マイクロ・ナノプラスチックと一部のポリフルオロアルキル化合物(PFAS)を迅速に除去し、磁石で回収できる水処理用吸着材を開発したと発表した。研究成果は学術誌Chemical Engineering Journalに掲載された。

開発した黒色の吸着材は、研究チームが2022年に発表したマイクロプラスチック除去技術を発展させ、より小さな粒子や複雑な廃水にも対応する。実験では、最小30nmの粒子を含むマイクロ・ナノプラスチックを1時間以内に95%超除去した。水銀、クロム、銅、染料、イブプロフェンなども95%超除去し、最初の15分間で約80%を取り除いた。ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルに対し、淡水、塩水のいずれでも機能した。分子量の大きいPFAS化合物も除去したが、この用途はまだ初期段階だという。

研究チームは、合成繊維由来のマイクロプラスチックの主要発生源である産業用洗濯施設の廃水でも試験した。界面活性剤や有機物が存在する中で、染料とポリエステル製マイクロファイバーを88%超除去した。さらに、カナダのワン・アイ・インダストリーズ(One Eye Industries)社の磁気分離技術を組み合わせた試作システムで、処理後の吸着材を迅速に回収、再利用できることを示した。共同研究責任者でRMIT理学部のナシル・マフムード(Nasir Mahmood)准教授は「実環境に近い水質条件でも機能し、複数の汚染物質に対応でき、効率的に回収することができました」と述べた。

筆頭著者でRMIT工学部のムハンマド・ハリス(Muhammad Haris)博士は、この成果はナノプラスチックを大規模に除去できないという水処理上の課題に対処するものだと説明した。室温での製造工程により、高価な原料を減らしながら生産量を5倍に増加し、初期分析では従来版よりコストを約75%削減できることも示された。研究責任者で同学部のニッキー・エシュティアギ(Nicky Eshtiaghi)教授は「目標は、大規模に導入しても効果的かつ実用的で、手頃な技術にすることでした。材料を回収、再利用し、既存の処理システムに組み込めるようにすることも含まれます」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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