AsianScientist－ここで取りあげる5つのイノベーションは、迅速で持続可能性の高い食品サプライチェーンを実現する。これらはアジアに根付こうとしている。

「一からアップルパイを作りたいのなら、まず、宇宙を発明しなければならない」

これは、天文学者のカール・セーガンがかつて述べた有名なジョークである。 実際の食料生産プロセスはそれほど大変なものではないにしても、新鮮な農産物を農場から空腹の消費者に移動させる必要がある。 特に輸入食品は、海や大陸にまたがるサプライチェーンを横断しなければならない。

ただし、物流の遅延、長い輸送時間、狭い保管スペースや程度の低い梱包技術などといった食品サプライチェーンにつきものの非効率性があるため、食品は店に届く前に傷んでしまうことが少なくない。

たとえばシンガポールでは、毎年、輸入された生鮮食品の5分の1近くがこれらの理由によりだめになっている。 しかし、このような食品ロスは、食品提供の効率性を高める5つの技術が開発されたおかげで、すぐに過去のものになるだろう。

(2022年06月08日公開)