台湾の科学技術部(科技部)が7月27日、行政院(内閣)の組織改革に対応する形で、国家科学技術委員会(NSTC)に再編された。科技委のサイトが公表した。
科技部で部長(大臣に相当)を務めていた呉政忠氏がそのまま、科技委を代表する主任委員に就任した。
今回の再編に際して科技委は、「科技部の事業を引き継ぐことに加えて、変革された委員会は、上流、中流、下流の技術開発と産業応用を結びつけ、国の戦略的配置に焦点を合わせ、科学技術開発業務の権限と責任を調整する。科学技術資金を適切に配分し、使用効率を最適化し、政策の効果的な実施を確保する」としている。
新しい科技委の機能として、
―が挙げられる。
このほか、サイエンスパーク開発の計画と推進なども含まれるという。
この再編に先立ち、行政院は2021 年に行政院組織法の改正を提出していた。科技部の前身は科技委で、それに戻る形。今回の再編により、科学技術ガバナンスの効果の向上も期待されている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部