半導体人材育成プログラム協定に調印―台湾・陽明交通大学と米パデュー大学

台湾の陽明交通大学(NYCU)は7月19日、米国のパデュー大学(Purdue University)と台湾・米国半導体人材育成プログラム(Taiwan-U.S. Semiconductor Workforce Advancement Program:SWAP)協定に調印したと発表した。

(出典:NYCU)

半導体を専門とするNYCUとパデュー大学が提携することで、世界的に導入可能な半導体人材育成システムを共同で開発し、世界の半導体サプライチェーンの安定化と台湾の半導体人材育成のさらなる強化を図ることを目指す。

SWAP協定は、台湾駐米代表の立ち会いの下、陽明交通大学のチーホン・リン(Chi-Hung Lin)学長とパデュー大学のムン・チャン(Mung Chiang)学長によって署名された。この協定は、両大学の教育・研究協力関係を確立するものであり、重要性を増しつつある半導体人材のサプライチェーンを安定させることに重点を置く。また、NYCUの科学技術人材育成の経験と産業界とのコネクションを活用し、台湾の半導体人材育成における経験を世界と共有する。

リン学長は、台湾の半導体産業の強みは、高等教育を受けた人材の育成のほか、台湾における緊密な産学連携にあり、それが台湾の新竹サイエンスパークにおけるユニークな産学クラスター効果を生み出したと述べた。SWAPを通じ、企業や卒業生は、双方の大学の産学連携に参加することができるようになる。この協定により、半導体製造、IC設計、システムインテグレーション分野における台湾と米国の協力関係が新たな高みに到達することが期待される。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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