半導体分野の協力強化へ、日本の5大学を訪問 台湾・陽明交通大学

陽明交通大学(NYCU)は7月2日、チーホン・リン(Chi-Hung Lin)学長ら同大学の関係者が6月末に日本の東京工業大学、北海道大学、東北大学、九州大学、熊本大学を訪問し、了解覚書の締結や共同ワークショップなどを通じ、半導体分野の研究協力に向け関係を深めたことを報告した。

6月27日の記者会見で、九州大学の石橋達朗総長(左)と陽明交通大学のチーホン・リン学長(右)が覚書に調印

NYCUと九州大学は昨年9月から、台湾の工業技術研究院(ITRI)とともに、半導体、スマートビークル、グリーンエネルギーの3分野で共同研究を行っている。今回の訪問では、九州大学伊都キャンパスとNYCUの共同半導体研究所の年内設立に向け、新たな了解覚書を締結した。これらの研究所は、両地域における産学連携の架け橋となり、国際的な半導体サプライチェーンへの地元企業の参入を支援する。

北海道大学は陽明交通大学とヘルスケアと半導体分野で共同研究を計画
(出典:いずれもNYCU)

NYCUはまた、北海道大学との間で半導体分野の共同研究を推進する了解覚書を締結した。さらに、既に大学間交流協定を締結していた熊本大学とは、半導体分野の連携強化に向けた補遺協定を締結した。両大学は、地域の半導体産業の発展を促進するため、単位認定や共同研究所の設立を計画している。

リン学長は、「これらの共同プロジェクトは、NYCUの半導体分野における卓越したリーダーシップと国際的な影響力を示すものだ」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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