台湾の陽明交通大学(NYCU)は11月12日、同大学看護学部(College of Nursing)がシンガポール国立大学(NUS)のアリス・リー看護学センター(ALCNS)から5名の研究者を迎え、11月5日に「NUSにおける看護学研究と教育活動」と題する学術交流イベントを開催したことを明らかにした。

NUSの代表者がNYCU看護学部を訪問し、グローバル看護研究、地域保健、臨床教育に関する知見を共有
(出典:NYCU)
このイベントは、看護教育の未来に関する有意義な対話を促進するとともに、NYCUとNUSの国際協力の深化の基盤を築いた。NUSは、英国の大学評価機関であるクアクアレリ・シモンズ(QS)が発表する世界大学ランキング2025で世界第8位に格付けされており、アジアで最も権威ある大学の一つとして位置づけられている。ALCNSは看護研究と教育の地域リーダーとして、臨床実践、技術革新、学際的協力を統合してグローバルな視野を持つ看護専門職を育成している。
NUSの研究者らの活動は、患者の安全、慢性疾患の管理、地域社会の保健促進など重要分野に及び、アジアを越えた医療システムに影響を与えている。同大学の充実した交換プログラムや国際的な学術連携は、世界中の優秀な学生や研究者を惹きつけ続けている。
この学術交流において、NUSから登壇した5名の専門家は多様な分野にわたる豊富な知見を提供した。
これらのセッションはNYCUの教員と学生の間で活発な議論を喚起し、看護学における理論と実践のギャップを埋めた。この交流は看護学教育の世界的な課題に対応するだけでなく、台湾の医療や学術コミュニティに貴重な洞察を提供した。
NYCU看護学部の代表者は、「この学術交流は、私たちのグローバルな関与と知識共有への取り組みを象徴するものです」と述べ、「NUSの模範的な実践から学ぶことで、私たちは世界的に変化する医療ニーズに対応する総合的な能力を強化します」とその意義を強調した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部