シンガポール国立大学(NUS)は6月5日、英国の大学評価機関であるクアクアレリ・シモンズ(QS)が発表した世界大学ランキング(WUR)2025にて、NUSが世界第8位、アジア第1位となったことを発表した。
QS世界大学ランキング2025でNUSは世界第8位、アジア第1位の地位を維持
(提供:NUS)
WUR2025は、6月4日に発表された。シンガポールの4大学を含む106カ所の1500大学がランキングされており、NUSは世界の大学の上位0.5%に入り、アジアの大学では唯一のトップ10入りを果たした。
NUSのタン・エン・チャイ(Tan Eng Chye)学長は「世界をリードする大学として、NUSは教育、研究、イノベーション、企業の限界を広げ、学生の学びと適応力とレジリエンスを養い、まだ見ぬ世界を発見するよう挑戦し続けています。こうした成果は、NUSの優秀な教職員、学生、同窓生の努力と大学全体を通して持続可能な未来を形作るというNUSのアプローチの賜物です。今後も、活気に満ち、すべての人にとって刺激的で、ポジティブなインパクトを与え続けていきます」と、大学の姿勢について述べた。
WUR2025に用いられた9つの指標のうち、NUSは5つの指標で世界のトップ50にランクインした。また、3つの指標においてアジアでトップクラスの成績を収めている。
アカデミック・レピュテーションでは、NUSは世界第15位で、アジアでは東京大学、北京大学に次いで第3位であった。就職実績では、NUSは世界6位で、アジアではソウル大学に次いで2位となった。サステイナビリティ分野では、世界26位でアジアでは22位の東京大学に次ぐものであった。シンガポール国内では、9つの指標のうち8つでNUSがトップとなった。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部