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CSIR国立航空宇宙研究所(CSIR-NAL)

研究機関の概要

所在国 インド
日本語表記 CSIR国立航空宇宙研究所(CSIR-NAL)
英語表記 CSIR-National Aerospace Laboratories(CSIR-NAL)
現地語表記
主管省庁・部局 科学技術省科学産業研究機構(CSIR)
本部所在地 HAL Airport Road, Bangalore 560 017
キャンパス所在地 ベルールキャンパス、コディハリキャンパス(ともにバンガロール)
土地・建物等の面積(㎡) ベルールキャンパス404,685m2、コディハリキャンパスおよそ404,685m2 合計809,370m2
ウェブサイト https://www.nal.res.in
ニュースページ https://www.nal.res.in
予算(ドル) 43,641,026 ※(1USD=74.1Rs)
創立年 1959年

沿革

1959年、インド政府初の航空技術研究所として、軍から独立したCSIR所管の国立航空学研究所の名称でデリーに設立される。翌1960年、本拠地をバンガロールに移す。最初のプロジェクトはべルール・キャンパスに風洞を建設することであった。風洞は1967年に最初のブローダウンが行われた。その間キャンパスはコディハリにも建設され、以降、時代ごとの先端技術を用いた施設設備を揃えつつ、研究活動は発展していく。1993年、宇宙分野の活動の増大に鑑み、現在の国立航空宇宙研究所という名称に変更される。

組織・人員

組織

科学部門
民間航空機設計開発部 大気熱科学部 構造・材料科学部 システム・エンジニアリング部 社会的ミッション部

技術サービス部門

管理部門

研究者数

368人

研究支援者数

590人

研究活動

代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など

2020/2021年度は、政府のCovid-19パンデミックの対策要請に応え、航空宇宙分野の技術を生かした個人用防護具(PPE)の開発プロジェクトに取り組み、全身防護具HINDKAVACHを開発した。航空機分野では民間用軽量航空機Saras Mk-2の設計開発プロジェクトに従事している。同年度、三音速風洞施設では1.2mの風洞で1028回、0.6mのもので254回のブローダウンが実施された。そのほか複数のプロジェクトが進められている。

研究機関の特徴

CSIR-NALはハイテクノロジーを用いてインドの航空宇宙業界のための研究開発に従事する研究所である。また、その施設・設備は世界レベルにも比肩する先端的なものを揃えており、複数が国の施設とされている。例えば音響試験設備(ATF)では、2020/2021年度、小型衛星打上げ用ロケット(SSLV)や静止衛星打上げ用GSLV MKIIIロケットの重要な構造・機器の試験が行なわれた。航空機開発分野では特に小型、中型の民間航空機設計・開発が主要な任務となっている。継続的に毎年複数の特許出願が国内外の機関に提出されている。論文については、2021/2021年度は、科学誌に143本、カンファレンス用に37本の論文が発表されている。国内・国外の航空宇宙防衛産業・機関との技術提供、技術諮問契約を締結している。

その他

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