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トランスレーショナル健康科学・技術研究所(THSTI)

研究機関の概要

所在国 インド
日本語表記 トランスレーショナル健康科学・技術研究所(THSTI)
英語表記 Translational Health Science and Technology Institute(THSTI)
現地語表記
主管省庁・部局 科学技術省バイオテクノロジー庁(DBT)
本部所在地 NCR Biotech Science Cluster, 3rd Milestone, Faridabad - Gurugram Expressway, PO box #04, Faridabad - 121001
キャンパス所在地 ファリーダーバード
土地・建物等の面積(㎡)
ウェブサイト https://thsti.res.in/newthsti/
ニュースページ https://thsti.res.in/newthsti/en/News
予算(ドル) 5,424,119 ※(1USD=73.93Rs)
創立年 2009年

沿革

トランスレーショナル健康科学・技術研究所(THSTI)は、2009年にインド科学技術省バイオテクノロジー庁(DBT)が管轄する研究所として設立された。バイオテクノロジー地域センター(RCB)も加わるハリヤナ州ファリーダーバードのデリー首都圏(NCR)バイオテック科学クラスター(BSC)の一員となる形で研究・教育活動を行なっている。2010年9月、DBTが号令をかけ国家バイオデザイン・アライアンス(NBA)を発足させた際、THSTIにその事務局が置かれることになった。

組織・人員

組織

研究部門
感染・免疫学部門 母子健康部門 非感染症疾患部門 学際臨床・トランスレーショナル研究部門 国家バイオデザイン・アライアンス(NBA)部門 臨床開発サービス局(CDSA) 渉外・機関開発部(ERID)

研究施設等
バイオアッセイ・ラボラトリー(BL) データ・マネージメントセンター(DMC) 小動物施設(SAF) バイオレポジトリ施設 インド・フィンランド診断研究センター

研究者数

117人

研究支援者数

240人

研究活動

代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など

2021年、Covid-19パンデミックに対しインドが総力を挙げ開発に取り組んだザイダス・カディラ社のザイコブD(ZyCoV-D)とバイオロジカルE社のCorbevaxワクチンの開発ミッションで、臨床前および臨床試験を行うという重要な役割を果たした。ザイコブDは純インド国産かつ世界初のDNAワクチンであった。また、2015年に科学技術省バイオテクノロジー庁のファンディングで始まったコホート研究「Garbh-Ini」はそれ以降も続けられており、Covid-19対応においては、特に妊娠中の母親、胎児、新生児のコホート研究が強化された。

研究機関の特徴

トランスレーショナル健康科学・技術研究所(THSTI)は、デリー首都圏(NCR)のバイオテック科学クラスター(BSC)の一員であり、バイオテクノロジー地域センター(RCB)など同クラスターの他の研究機関とのシネルジーをもって研究活動に取り組んでいる。研究だけでなく、博士課程教育や短期研修も提供している。同研究所が主導的な役割を担っている国家バイオデザイン・アライアンス(NBA)の枠組みでは、国内の同分野の研究所との連携に加え、フィンランドのトゥルク大学とも協定を結び、ポスト・ドクター・フェローシップやインド・フィンランド診断研究センターを設けるなど協力を進めている。2020/2021年度、108本の論文が発表されている。同年度11件のパテント申請が行われている。

その他

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