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基礎科学研究院(IBS)

研究機関の概要

所在国 韓国
日本語表記 基礎科学研究院(IBS)
英語表記 Institute for Basic Science
現地語表記 기초과학연구원
主管省庁・部局 科学技術情報通信部
小研究所名 重粒子線加速器研究所 韓国ウイルス研究院 IBS素粒子・原子核物理学研究所 IBS生命科学研究所  国立数理科学院
同英語表記 Heavy-Ion Accelerator Research Institute Korea Virus Research Institute IBS Institute for Particle and Nuclear Physics IBS Institute for Life Sciences  National Institute for Mathematical Sciences
同現地語表記 중이온가속기연구소 한국바이러스기초연구소 입자 및 핵 물리 연구클러스터 생명과학 연구클러스터 국가수리과학연구소
本部所在地 55, Expo-ro, Yuseong-gu, Daejeon,
キャンパス所在地 大田(本部) ソウル 水原 蔚山 浦項 釜山 光州
土地・建物等の面積(㎡)
ウェブサイト https://www.ibs.re.kr/eng.do
ニュースページ https://www.ibs.re.kr/eng.do
予算(ドル) 427,778,018 ※2022年3月末換算
創立年 2011年

沿革

IBSは、韓国初の基礎科学専門の研究機関として2011年11月に設立された。

組織・人員

組織

意思決定部門:院長 理事会 科学諮問委員会 研究選定評価委員会 戦略政策室 執行役員 各所運営支援チーム
監査部門:監査幹事 監査部 監査チーム
管理部門:研究支援室 計画情報管理室 人事管理支援室 研究成果管理室 広報室 安全厚生室 施設管理室

研究者数

855人

研究支援者数

研究活動

代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など

現在、国際科学ビジネスベルト(ISBB)の一核をなす、中イオン加速器基盤巨大基礎科学研究施設「ラオン(RAON, Rare isotope Accelerator complex for ON-line experiments)」の装置構築・施設建設が進んでいる。世界初のISOL(Isotope Separation On-Line:オンライン同位体分離方式)とIF(In-flight Fragmentation:飛行破砕方式)の2つの希少同位元素生成方式を組み合わせたものである。この方式は未発見の希少同位元素の生成と研究に最適なものとなることが見込まれ、世界の科学界から大きく注目されている。また、加速器技術でも全加速管の製作に最先端の超電導加速技術を採用しており、非常に挑戦的な事業となっている。ラオンが稼動すれば、元素の起源探究、新しい希少同位元素の発見とその構造研究、材料及び医生命科学分野の応用研究など、様々な分野でこれまで不可能であった新たな研究の機会が開かれる可能性がある。

研究機関の特徴

IBSは、世界最高水準の基礎科学研究を行うために設立された国立研究機関であるが、研究が国家の発展と生活の質の向上に寄与し、科学的知識のフロンティアを広げることに貢献することを目標としており、IBSのビジョンは「Making Discoveries for Humanity & Society」である。国際科学ビジネスベルトの趣旨に添うように、ミッション型(非アカデミック型)の基礎研究分野に配慮されている。現在建設中の重粒子線加速器研究所の他に新たに創設された韓国ウイルス研究院、IBS素粒子・原子核物理学研究所、IBS生命科学研究所に連なる多数の研究センターを開設してきている。また、 国立数理科学院を傘下に加えた。IBSは今後、合計50の研究センターを設立する予定であるが、現在、大田のIBS本部とソウル、水原、蔚山、浦項、釜山、光州の関連大学に32の研究センターと1つの研究機関を置く。IBSの研究センターは10の本部研究センターの他に、14のキャンパス研究センター、9の学外研究センターに分かれており、フランス方式を模したキャンパス研究センターと学外研究センターはそれぞれ各所の科学技術大学と各所の総合大学に配置されている。IBSは、国家レベルの長期・大型・学際基礎科学研究を行っている。Nature Index 2020では世界政府研究所17位にランクインした。IBSは、物理学、化学、数学、生命科学、地球科学、学際科学など、基礎科学のあらゆる分野で研究を行っている。IBSの各研究センターは、著名なディレクターによって率いられており、研究の方向性を決定し、新しい知識を創造するために、優れた国際的科学者の採用に積極的である。研究成果の普及のために「IBSカンファレンス」を開催し、ドイツのマックス・プランク研究所(MPG)や英国の王立協会など、世界の著名な研究機関とグローバルなネットワークを構築している。

その他

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