フィリピン・カラバルソンにあるフィリピン科学技術省(DOST-Calabarzon)が、カビテ州カルモナ市に21世紀型学習環境モデル(21stCLEM)の導入準備を進めている。国営フィリピン通信社(PNA)が8月21日に伝えた。
カルモナ市で行われたMOA調印式
Photo: DOST-Calabarzon (出典:PNA)
21stCLEMは、現在の教育ニーズに応える最先端の教室設備を特徴としている。授業や学習支援に向けた家具やツールが備えられ、ロボット機器、3Dモデリングおよびプリントツール、バーチャルリアリティおよび拡張現実システム、インタラクティブな情報通信技術(ICT)ツールなどの設備が整備される。また、移動に適し、カスタマイズも可能な机や椅子も配備される。プロジェクト全体の費用は約200~300万ペソと見積もられており、その70~80%をカルモナ市の地方自治体(LGU)が負担し、残りの資金はフィリピン科学技術省(DOST)が提供する。
この先進的な取り組みは、フィリピン国内で28例目、カビテ州では初となり、この教室はアンジェロ・L・ロヨラ高校(ALLSHS)に設置される。21stCLEMの引き渡し式は、10月14日に開催されるDOSTカラバルソン地方の科学技術革新週間開会式で行われる。
DOSTの科学教育研究所(DOST-SEI)でプロジェクトリーダー兼デザイナーを務めるジョセフィン・フェリシアーノ(Josephine Feliciano)氏は、21stCLEMが高度な教育、情報、およびコミュニケーション技術を統合していることを電話インタビューで明らかにした。
フェリシアーノ氏は、「この環境は、教師と生徒の間の技術的ギャップを埋めるために、没入型の技術を活用し、協働的な教育と学習を促進します」と語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部