2025年05月
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デジタル政府の基盤を刷新、新たな国家フレームワークを発表 ベトナム

ベトナム科学技術省(MoST)は4月1日、国のデジタル・ガバメント・システム内の構成要素と関係を包括的に概観するベトナムデジタル政府アーキテクチャフレームワークのバージョン4.0を正式に発行したと発表した。

これは、各省庁、部門、地方自治体がそれぞれのデジタルアーキテクチャフレームワークを現在の現実に合わせて調整するための基盤となるものだ。3月30日にMoST傘下の国家デジタル変革庁は各機関のIT専門部署に対して、新たに発表された国家フレームワークに沿って、各省庁、各地方自治体レベルのデジタル・アーキテクチャ・フレームワークのバージョン4.0を早急に提案・検討・開発するように要請している。

バージョン4.0は各省庁や各地方自治体へのガイドラインの提供だけでなく、中央レベルから地方レベルまで国家デジタルアーキテクチャを統一的に標準化し、実装することを目指している。主な目標にはシステムの接続性の強化、データ共有の促進、全国の地方自治体内および地方自治体間でのITリソース使用の最適化、IT投資の監視と評価の改善、デジタル政府展開における標準化、サイバーセキュリティ、個人データ保護の強化などが含まれる。

主なアップデートの1つは、概要図の改定とコンポーネントの詳細な説明だ。これらの変更は2024年7月に施行された2023年電子取引法に準拠するために行われた更新を反映し、2024年12月に政治局によって発表された決議57に沿った新しいガイダンスも組み込んでいる。

これらのガイドラインには、国の枠組みや関連する法的文書との整合性、IT活用やデジタル政府開発に関する国の目標との整合性、ベトナムの広範な社会経済開発戦略との相乗効果などが含まれ、現代性、同時性、安全性、セキュリティ、効率性の原則に基づき、費用対効果の高い投資、デジタル技術を駆使したインフラ整備を重視している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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