インドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)は2月25日、BRIN地理情報科学研究センター(PRGI)が開発を進めるマルチ入出力地理情報学プラットフォーム「GeoMIMO」を含む、衛星画像と地理情報学の活用に関する議論を始めていることを発表した。
この議論は、2月26日に開催されたオンラインイベント「BRIGHTS(BRIN Talks about Geoinformatics' Hot Topics) 2026 Series #1」で、都市の土地管理支援における衛星画像の活用というテーマのもと進められた。
近年、衛星画像の利用は、高解像度の地球観測データの増加に加え、クラウドコンピューティングや人工知能(AI)、よりリアルタイムで予測的な空間分析を可能にする複数センサーの統合技術の発展により、大きな変革期を迎えている。
PRGI所長のロキス・コマルディン(Rokhis Komarudin)教授は、衛星画像は従来の静的な地図作成のためのデータ源から、土地管理や都市分析、災害対策などを支える動的なモニタリング基盤へと進化していると説明する。また、今後は国境を越えた地理空間分析プラットフォームの相互運用性や、世界規模の衛星データ統合が重要になると指摘した。PRGIは衛星データ共有や分析製品の開発に関する国際協力など、戦略的役割を果たしているという。
同センターの主任研究員で空間情報システムを専門とするファミ・アムハル(Fahmi Amhar)教授は、衛星画像は客観性と一貫性を備え、広域を継続的に観測できるため都市土地管理に重要なデータだと強調した。衛星データは過去の空間変化の記録にも役立ち、土地目録や土地利用変化の検出、災害影響評価、政策立案支援などに利用できると語る。さらに、衛星画像データは、都市空間をより柔軟で持続可能な形で管理するため、都市計画、防災、土地管理を統合する情報基盤としての活用が期待できると加えた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部