ベトナムのハノイ工科大学(HUST)は3月13日、ベトナム味の素(Ajinomoto Vietnam)社と教育、研究、イノベーション、人材育成に関する了解覚書(MoU)を締結し、「イノベーションハブ」の設立を通じて産学連携を強化すると発表した。
覚書の調印式は3月12日に行われた。両者は、研究活動を促進する「イノベーションハブ」の設立に重点を置く。この枠組みにより、HUSTの学生や教職員はインターンシップや学術交流に参加し、専門的でダイナミックな産業環境で学ぶ機会を得る。一方、ベトナム味の素社は、食品・健康、ヘルスケア、情報通信技術(ICT)、グリーン分野で、質の高い人材や最先端の技術ソリューションを獲得することで、事業の持続可能な発展に貢献する。
HUSTのフイン・クエット・タン(Huynh Quyet Thang)学長は、「HUSTはベトナムを代表する技術系大学の一つとして、長年にわたり教育、科学研究、技術革新の推進に取り組んできました。大学と産業界は緊密に連携し、知識を社会にとって真のインパクトへと変えていかなければならないと強く信じています」と述べた。また、この連携を通じて共同研究を強化し、新たな知識と社会に実質的な利益をもたらす革新的な解決策を生み出したいとした。
ベトナム味の素社の南良 勉社長は、ベトナムでの同社の目的は「アミノサイエンスによる高品質な製品と価値ある取り組みを通じて、ベトナムの人々と社会の幸福に貢献することです。その上で、HUSTは工学・技術分野で国内外に高い評価を持ち、産業界と密接に結び付いたイノベーション生態系の構築でも先導的であり、特にイノベーション関連の活動で連携を拡大・強化したいです」と説明した。
また、HUST化学・生命科学部のチュー・キー・ソン(Chu Ky Son)学部長は「イノベーションハブは食品分野だけでなく、バイオテクノロジーや環境分野でも大きな可能性を持ちます」と述べた。HUSTは、日本のパートナーとの協力を国際化戦略の重要な柱の一つと位置付けており、これまでに50以上の日本の大学や企業などと連携してきた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部