2025年07月14日-07月18日
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売上高900億元超 ロボット企業が広東に集まる理由とは?

2025年07月16日

 中国広東省のスマートロボット産業クラスターの売上高は2024年、900億元(1元=約20円)を超え、中国国内で上位に入っている。人民日報が伝えた。

 深圳市で開発されたロボットは、映画の名シーンをダンスで再現し、しなやかさと力強さを兼ね備えた動きを披露している。また、東莞市では、2台のロボットがテスト場で旋回や登坂を器用にこなし、あらかじめ指示を入力すれば、自動追従も可能だ。

 こうしたイノベーションの力はなぜ次々と生まれるのだろうか?

 深圳市人工知能・ロボット研究院に足を踏み入れると、そこには「未来の光景」が広がっていた。こちらでは、銀色の輪のような形をした産業用ロボットが、模擬橋梁の主ケーブルにしっかりと張り付き、ワイヤー損傷のリスクを検出している。カプセルのような形をしたマイクロナノロボットは人体に"潜入"し、血管の洗浄や薬剤の標的投与を行う"医療アシスタント"としての役割を担っている。このように、技術革新から応用まで、多様なロボット製品が目を引く。

 同研究院の丁寧常務副院長は、「ここでは、さまざまな分野のニーズに応える研究開発チームが同じ場所で協力し合うことで、ロボット産業により大きな想像力をもたらしている。『人々の健康への貢献』と『都市の持続可能な発展』という二つの方向性に焦点を当て、複数の有力企業と連携して重要技術の開発を進めており、ロボット産業の推進役となることを目指している」と語った。

 深圳市衆擎ロボット科技有限公司では、身長1.38メートル、体重約40キロの人型ロボットが開発されている。全身に24の自由度があり、腰には320度回転可能なモーターを搭載し、多くの高難度な動作にも対応できる。今年3月には、このロボットが時速12キロで深圳人材公園を走り抜け、通行人の注目を集めた。

 この"走る姿"は、深圳ロボット産業の急成長を反映している。関連報告によると、2023年末時点で深圳のロボット産業チェーンの総産出額は2000億元を超え、関連企業は7万4000社以上に上り、中国国内のスマートロボット企業の約16%を占めている。

 ロボット製品は生産・生活のあらゆる場面に急速に浸透しつつある。

 東莞市にある本末科技の渉外責任者である劉西同氏は、「現在、当社が開発したダイレクトドライブモーターは、掃除ロボットや配膳ロボットなどに広く活用されている。当社は創業からわずか5年で急成長し、今年の出荷台数は1000万台を突破する見込みだ」と述べた。

 本末科技の成長の背景には、「XbotParkロボット基地」の支援がある。「資金支援だけでなく、整備されたサプライチェーンのエコシステムも多くの利便性をもたらしている。最初の顧客も拠点内の企業だった。現在、当社は10本以上の自動化生産ラインを整備し、拡大し続ける市場ニーズに対応している」と劉氏は語った。

 このXbotParkロボット基地は、2014年に香港科技大学の教授3名によって設立された、松山湖に拠点を構える新型研究機関だ。世界中の大学や研究所、関連サプライチェーンと連携し、スタートアップに対して資源と資金の両面で支援している。

 育成、インキュベーション、成長......。10年以上前に蒔かれたイノベーションの種が、今や一大産業へと育っている。同基地の責任者は、「『政府支援+企業運営』のモデルを通じて、これまでにロボットおよびスマートハードウェア系のスタートアップを80社以上インキュベーションさせ、企業の生存率は80%に達している。ここでは、資金支援だけでなく、製品改善、市場検証、チーム構築といった面でも成長を後押しする体制が整っている」と述べた。

 では、なぜこれほど多くのロボット企業が広東に集まっているのだろうか?

 理由のひとつは産業体制の充実だ。

 衆擎科技の所在地である深圳「ロボットバレー」には、10校近い大学が集まり、100社以上の関連企業が集中しており、建物の上下階にサプライチェーンの川上・川下企業が配置されるなど、産業パーク全体がそのまま産業チェーンとして機能している。衆擎科技の共同創業者である姚艾文氏は、「新製品の設計図をサプライヤーに送ると、その日のうちに試作品を持ち帰ることができる」と利便性を語った。

 現在、深圳ではコア部品から各種完成品に至るまでのロボット産業構造がほぼ整っており、産業チェーンおよびサプライチェーンの現地化率は60%を超えている。

 もうひとつの要因としては、発展に適した環境がある。東莞市は松山湖科学城を基盤に、広東省スマートロボット研究院とXbotParkロボット基地という2つの中核的なイノベーション拠点の構築を進めている。インキュベーション、試作、実用化といった全段階をカバーする「イノベーションチェーン」を形成し、ロボット産業の持続的な発展を支えている。

 
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