中国科学院紫金山天文台は20日、青海省海西モンゴル族チベット族自治州デリンハ市の雪山牧場で、15メートル口径のサブミリ波望遠鏡(XSMT)の起工式を行った。科技日報が伝えた。
雪山牧場15メートルサブミリ波望遠鏡建設プロジェクトは2022年2月に立ち上げられた。プロジェクトでは、デリンハ市の標高4813メートルにある雪山牧場に、望遠鏡本体のほか、望遠鏡を使用するための観測室、太陽光パネル、エネルギーモジュール、発電室なども建設される。
プロジェクトは2027年の完成を予定しており、完成後は、中国が独自開発した、世界最先端水準のサブミリ波天体望遠鏡が誕生することになる。
「中国科学:物理学 力学 天文学」(英語版)のオンライン版で19日に発表された雪山牧場15メートルサブミリ波望遠鏡科学白書によると、この望遠鏡は、15メートル口径の高精度のアンテナ・主反射鏡が最大の特徴で、高周波数のサブミリ波の観測が可能となっている。広視野のマルチカラーカメラや、3周波数スーパーヘテロダイン受信機、460GHzマルチビーム受信機といった先端科学機器も搭載されることになっている。これらの機器が搭載されることで、高周波数帯、広視野、高感度などの総合能力を備え、さまざまな科学ミッションを遂行することができるようになる。
雪山牧場15メートルサブミリ波望遠鏡が完成すれば、恒星系の形成・進化、銀河系の構造、星間化学、時間領域天文学などの分野で、画期的な成果を挙げることが期待される。