中国南方電網広東電網公司(以下「広東電網」)が開発したスマート巡回点検ロボット犬「吠雲」が、約1万9000キロ離れたチリの変電所に導入される見通しとなった。中国新聞網が伝えた。
広東電網東莞供電局の技術専門家、寧雪峰氏によると、今年3月中旬、南方電網のプロジェクトチームがチリを訪問し、同国のTranselec社と変電所スマート巡回点検実証プロジェクトに関する協力合意を締結した。今年6月にロボット犬「吠雲」をチリの変電所に輸送・導入し、7月末までに現地での実証・検収を完了する予定だ。
チリは南北に細長い国土を持ち、資源分布と電力需要の中心地が逆方向に位置しているため、電力網は長距離送電に依存している。僻地の変電所は運用や保守が困難で、巡回点検作業も過酷であり、電力網のスマート化が急務となっている。
寧氏は、「作業員が1つの変電所を点検するには、少なくとも2人で半日以上を要するが、『吠雲』を投入すれば効率は数倍に向上し、高リスク区域への作業員の立ち入りも減る。『吠雲』は技術的成熟度も運用場面への適応性も海外展開の水準に達しており、海外の顧客ニーズに合わせたカスタマイズも可能だ」と語った。