中国では、水素エネルギー産業への投資と応用分野の拡大が続いている。中国水素エネルギー連盟専門家委員会の余卓平主任は、「再生可能エネルギーによる水素製造の年間生産能力は25万トンに達し、世界全体の半分以上を占めている。2025年末時点で、水素燃料電池車の累計販売台数は約4万台になった」と語った。人民日報が伝えた。
このほど開催された「2026中国水素エネルギー展・国際水素エネルギー大会」では、固体水素貯蔵ボンベを搭載したデリバリー用二輪車などが紹介された。
華旺(青島)水素エネルギー科技集団の劉博董事長は、「走行中の二酸化炭素排出量はゼロで、排出されるのは水だけだ。従来の高圧ガスボンベと比べ、固体水素貯蔵ボンベは常温・常圧で水素を貯蔵でき、爆発や漏洩のリスクが低い。この二輪車は4月に市場投入される予定だ」と述べた。
水素エネルギーは交通分野だけでなく、工業分野でも活用が進んでいる。上海電気集団股份有限公司の展示ブースには、農地のわらをグリーン燃料に転換する模型が展示された。スタッフは、「一方では風力発電でグリーン水素を製造し、もう一方ではバイオマスをガス化して、両者を連携させることでグリーンメタノールを生産する」と説明した。
今年の中国の政府活動報告は、「水素エネルギーやグリーン燃料といった新たな成長分野を育成する」と打ち出した。水素エネルギー産業は技術集約度が高く、関連分野も幅広い。中国では、新たなエネルギー体系の中での活用拡大が見込まれている。国家能源(エネルギー)局のデータによると、2025年は水素エネルギーおよび新型エネルギー貯蔵分野で、重点プロジェクトの年間投資額が前年の2倍に増えた。