中国交通運輸部(省)は、4月28日に開いた定例記者会見で、一部の省において、高速道路の料金をスマートフォンで支払う方式を試験導入していると明らかにした。新華社が伝えた。
同部公路局の楊亮副局長はこの方式について、「高速道路の有人料金所を通行する際、停車して通行券を受け取ったり、出口で返却して支払ったりする必要をなくすものだ」と説明。車両のナンバーを識別し、スマートフォンを通じて料金を支払うことで、手続きを簡単にし、通行時間の短縮につなげる狙いがあるとした。
現在、中国の高速道路では、MTC有人料金徴収(MTC/ETC混合徴収を含む)と、ETCによる電子ノンストップ料金徴収が並行して運用される料金徴収システムが構築されている。
楊氏は、「今回の方式はカード不要で便利だが、現在のETCや有人料金徴収などの方式に取って代わるものではなく、有益な補完手段として、これらと長期的に並行し、協調して発展していくものだ。利用者は自身のニーズに応じて支払い方式を選ぶことができる」と述べた。
試験導入は、2026年末までに四川・重慶、江蘇などの地域で進められる。対象地域の料金所の有人レーンからスマートフォンによる支払い方式で高速道路に入り、出口ではカードを使わずに精算できるようにする。将来的には、全国どの出口でも支払いを済ませて通行できる形を想定しているという。
安全面について楊氏は、「利用者の本人確認情報や決済情報、通行データなどはすべて暗号化されて送信・保存される。また、信頼できる証拠保存技術を採用し、通行データの完全性を確保し、改ざんを防止する。この2つの側面からなる安全防護システムにより、データ漏えいの防止、本人確認のなりすまし防止、資金リスクの低減が効果的に実現され、利用者の情報安全と権益が守られる」と説明した。