2026年05月11日-05月15日
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洋上風力発電のフレキシブルDC送電で国際標準プロジェクト始動

2026年05月13日

 中国国家市場監督管理総局は6日、国際電気標準会議(IEC)において、洋上風力発電におけるフレキシブルDC(直流)送電の系統連系を対象とした国際標準化プロジェクトが新たに採択されたと発表した。中国新聞網が伝えた。

 今回採択されたのは、「柔性直流送電で系統連系される洋上風力発電所の高調波評価に関する技術仕様」(IEC TS 63705 ED1)で、IECの技術仕様書(Technical Specification)として策定作業が進められる。

 同技術仕様は、洋上風力発電所とフレキシブルDC送電(VSC‑HVDC)を組み合わせた系統連系を対象とする分野で、IECとしては初の国際標準案件とされる。策定作業には、中国の専門家がプロジェクトリーダーとして関与するほか、フランス、ドイツ、英国など複数国の専門家が参加する。

 洋上風力発電は、発電地点が消費地から離れるケースが多く、大容量かつ長距離送電に適したフレキシブルDC送電方式の導入が進んでいる。一方、このような構成では、高調波を中心とする電力品質への影響評価について、国際的に統一された評価基準が整っていなかった。

 新たに検討が始まった「IEC TS 63705 ED1」では、各国の技術的知見や実務・運用経験を踏まえ、洋上風力発電設備とDC送電設備の相互影響を考慮した高調波評価手法の整理が行われる予定だ。

 検討対象は、事業計画、建設、運用の各段階を含むライフサイクル全体を想定しており、設計時のリスク評価、系統連系時の適合性確認、運転開始後の異常分析などで参照可能な技術的枠組みを示すことを目的としている。

 
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