中国四川省の施小琳省長は11日、「人工知能(AI)+」を省の最重要イノベーション事業として位置付け、スマート経済の新たな形態の育成を進めていく方針を示した。中国新聞社が伝えた。
同日、「第15次五カ年計画(2026−30年)のスタート」に関する四川省の記者会見が成都で開かれた。施氏は会見で、第15次五カ年計画期間中、四川省は新分野と高付加価値分野へのシフトを重視し、質の高い発展を強力に推進すると述べた。
四川省は今年4月、「四川省国民経済・社会発展第15次五カ年計画要綱」を公表した。施氏は、「十五五」期間が新たな成長エンジンを形成し、競争優位を構築する重要な時期になるとの認識を示した。そのうえで、経済成長率を全国平均以上に維持する目標を掲げつつ、成長の「質」をより重視する方針を明らかにした。
質の高い発展を進める中で、新たな生産力の発展は中核的な課題の一つとされる。四川省はAIの推進に加え、組織的な科学技術イノベーションを通じて近代的産業体系の構築を後押しし、「15+N」の重点産業における産業集積とサプライチェーンの強化を加速する方針だ。
具体的には、電子情報、設備製造、食品・軽工業、エネルギー・化学などの分野で6つの1兆元(1元=約23円)規模産業の形成を目指すほか、航空宇宙やバイオ医薬など5つの国家級先進製造業クラスターを強化する。また、低空経済(低空域飛行活動による経済形態)、量子技術、水素エネルギー、核融合といった新興・未来産業の発展にも力を入れる。
施氏はさらに、発展の「新規性」「付加価値」「環境適合性」を高める観点から、「十五五」計画では産業レベル、科学技術革新、生産効率、グリーン転換といった指標を重視すると説明した。加えて、工業付加価値、戦略的新興産業の比率、技術契約取引額の割合といった新たな評価指標も導入される。
今後5年間で、イノベーション主導の成長を一層強化し、産業構造の高度化と持続的な転換・高度化を実現することを目指す。