中国江西省九江市彭沢県の長江に浮かぶ棉船島で、風力発電や太陽光発電、蓄電設備を組み合わせた電力供給システムの整備が進んでいる。人民日報が伝えた。
棉船島では以前、住民が料理や暖房に薪や石炭を使い、屋外でわらを燃やすこともあった。現在は、屋根上の太陽光発電やわらの回収が進み、島内のエネルギー利用や廃棄物処理の方法が変わってきているという。
数年前まで、棉船島の電力供給は不安定だった。島は長年、35キロボルト(kV)の馬棉送電線に依存していたが、送電線は老朽化しており、長江をまたぐため、強風や豪雨の際には停電が起きやすかった。
電力問題を改善するため、国家電力投資集団と地方政府は2021年7月、総設備容量100メガワット(MW)の風力発電プロジェクトの建設を進めた。島内には18基の風力発電機が建設され、35kVの集電線、110kV昇圧変電所、10メガワット時(MWh)の蓄電システムも整備された。昨年5月には、100MW棉船島風力発電プロジェクトが全容量で系統連系発電を開始した。
同プロジェクトの年間発電量は2億4400万キロワット時(kWh)で、年間9万6000トンの標準石炭消費削減、24万トンの二酸化炭素排出削減に相当する。運転開始以降、島内の3万2000人の住民の電力需要を満たすだけでなく、島外にも1億kWhを超えるグリーン電力を供給している。
島内では、1300平方メートルの太陽光発電充電カーポートも設置されている。年間発電量は約27万kWhで、二酸化炭素排出量を約270トン削減できる。ゼロカーボン公園には太陽光発電による非常用充電ベンチが置かれ、道路沿いには160基の太陽光街路灯が整備された。農地ではわらを回収して循環利用し、充電カーポートでは電気自動車向けの充電も行われている。
彭沢県発展・改革委員会は、棉船島で今後も、エネルギー、交通、建築、固形廃棄物処理、農業・観光、水運などの分野で低炭素化の取り組みを進める方針を示している。

(画像提供:人民網)