中国黒竜江省撫遠市のクランベリー栽培拠点でこのほど、宇宙育種(宇宙環境を利用した品種改良)によるクランベリー苗の第1陣、第2陣の地植えが完了した。人民網が伝えた。
撫遠市は中国最東端に位置し、「華夏東極」とも呼ばれる。同市はクランベリー栽培に適した自然条件を備えており、中国最大規模のクランベリー栽培拠点となっている。今回の地植えは、同市におけるクランベリーの独自種質資源開発が一歩進んだことを示すものだ。
地植えされた苗は、有人宇宙船「神舟14号」「神舟16号」と回収式技術試験衛星「実践19号」に搭載された種子をもとにしたものだ。種子は宇宙環境を利用した突然変異育種実験を経て、2年間の温室栽培後、今回、実験田に移植された。
栽培拠点の実験田では、宇宙育種苗の活着率と優良形質を確保するため、苗の掘り上げから定植までの作業が標準化された手順に沿って進められた。作業員は、苗の状態を確認しながら移植作業を行った。
同拠点では、ハルビン工業大学と連携した放射線照射試験も実施している。種子、枝条、鉢植え苗を対象に改良育成を進めており、今回の苗は1年で結実し、3年で本格的な収穫期を迎える見込みだという。
研究チームは今後も生育特性の追跡・モニタリングを続け、クランベリーの独自品種開発に向けたデータを蓄積する。

(画像提供:人民網)